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解剖学的位置と形成
走行と関係
血管の特徴
上大静脈の幹は、胸骨の右縁付近、右の第1肋軟骨のすぐ後下方において、左右の腕頭静脈の合流によって形成される。
**局所解剖:**上大静脈は右側に緩やかな凸弧を描きながら、胸骨の右側、大動脈の右方を心底に向かって下行する。その短い経過の後、右の第3胸肋関節の下縁で右心房に入る。この静脈は第2肋骨の高さですでに心膜に部分的に包まれている。右側は胸膜の縦隔部に覆われ、右肺に接している。左側には上行大動脈があり、下行過程でその後方にある右肺根の諸成分と交差する。また、右側では右の横隔神経が下方に走行している。上大静脈には弁は存在しない。
心膜嚢に入る直前、後方から右縦胸静脈を受け入れ、これを介して下大静脈と連結する。
上大静脈の幹には、近接する心膜静脈と前縦隔静脈(Vv. pericardiacae et mediastinales ventrales)からの細枝が流入する。また、時に太い右内胸静脈も合流する。
**変異:**極めてまれに、上大静脈の幹が上方の右肺静脈を受け入れることがある。