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片山正輝

目次(V. 神経系)

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肋間神経は上方の7本と下方の5本に分けて説明するのが適切である。これは下方の5本が主に腹筋に分布するためである。

第1~第7肋間神経は以下の筋枝を出す: α. 外肋間筋、内肋間筋、肋下筋への枝。各肋間隙に複数存在し、後方の枝が通常最も太い。 β. 短・長横突肋骨筋への枝。肋間神経の起始部から出る。 γ. 上後鋸筋への枝。Th I-Th IVに由来し、外肋間筋を貫いて上後鋸筋の4つの尖端に入る。最上部の尖端は腕神経叢からの小枝を受けることがある。 δ. Th Vから腹横筋への枝。 ε. 腹直筋上部への枝。Th V-Th VIIから出る。

第8-第12肋間神経は以下の筋枝を出す:

α. 外肋間筋、内肋間筋、肋下筋への枝。 β. 短・長横突肋骨筋への枝。 γ. 下後鋸筋への枝。Th IX-Th XIから出る。 δ. 外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋への枝。第8から第12までの肋間神経は内腹斜筋と腹横筋の間を通り、これら3筋に分布する。 ε. 第1腱画より下方の腹直筋への枝。第8-第12肋間神経の前端部が腹横筋と内腹斜筋の間隙から出て腹直筋鞘に入り、内面から筋肉に入る。 ξ. 錐体筋への枝。