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図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面)
尾状核は頭の大きな棍棒の形をしており、側脳室の経過に沿って伸び、その幅と一致している。この核は尾状核頭(Caput nuclei caudati)と尾状核尾(Cauda nuclei caudati)に区分される。
尾状核は前部が最も太く、尾部に向かって徐々に細くなる。その背側面の内側稜は分界条に接し、外側稜は側脳室の外側縁に達する。さらに、側脳室の中央部では鈎状に伸びて側脳室天井の外側部に及ぶ。尾状核の外側面は内包に面しており、尾部では凸面を示すが、頭部では逆にわずかに凹んでいる。ここで、その腹側縁は被殻(Putamen)の腹側縁と直接的な実質的連結を示す。この主要な腹側連結に加え、より背側では両核間を結ぶ多数の灰白質の条(結合条Verbindungsstreifen)が存在する。これらの条の存在が、両核およびそれらを結合する部分に対して特に線条体(Corpus striatum)という名称が与えられた由来となっている。