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RK573(下腿および足の筋(側方から見た図))

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RK574(下腿および足の伸筋群)、575(下腿の筋群)

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RK581(足背における筋と腱)

この筋は三角形の横断面を持つ柱状の形態で、脛骨外側面、骨間稜、下腿骨間膜、および下腿筋膜から起始する。その腱は扁平で強靭であり、十字靱帯の内側管を前脛骨筋腱鞘(Vagina tendinis m. tibialis anterioris)に包まれて通過し、第1足根中足関節の内側面に達する。ここで関節包を補強し、第1楔状骨および第1中足骨の足底面に付着する(RK458(足関節:後方からの図)、459(足関節:内側からの図) )。

これら2つの骨と腱の間には前脛骨筋腱下包(Bursa subtendinea m. tibialis anterioris)という滑液包が存在する。

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RK458(足関節:後方からの図)、459(足関節:内側からの図)

**神経支配:**深腓骨神経

**脊髄節との関係:**L4, (L5)

**作用:**足の背屈、足内側縁の挙上、および足部固定時の下腿前方屈曲

変異(前脛骨筋は中国人50体100肢の調査で、92%が筋腹下端は十字靱帯に達せず、75%は停止腱が2分している[劉曜曦:満州医学雑誌17巻,391~392, 1932]):停止腱の2束分離は稀で、さらに稀にこの分離が筋肉部にまで及ぶことがある。

時に腱束または筋束(M. tensor fasciae dorsalis pedis[足背筋膜張筋])が十字靱帯に付着することがある。稀に細い腱が第1中足骨小頭や母指基節骨底に付着することもある。