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RK535(**右前腕の筋:**掌側面図)

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RK538(右前腕の筋(掌側面))

この筋は比較的長く、停止に向かって細くなる円筒状の筋で、2つの頭部を持つ。1つは上腕頭(Caput humerale)で、上腕骨の尺側上顆、尺側上腕筋間中隔、そして存在する場合は顆上突起から起始する。もう1つは深部にある尺側頭(Caput ulnare)で、尺骨の烏口突起から起始する。これら2つの筋頭の間を正中神経が走行する。この筋は橈骨の後面および外側面で、回外筋の停止部よりも遠位に停止する。

**神経支配:**通常は正中神経によるが、筋の全部または一部が筋皮神経によって支配されることがある。これは筋皮神経と正中神経との間の吻合によるものである。

**脊髄節との関係:**C6, C7

**作用:**前腕の回内および屈曲に寄与する。

変異:尺側頭が欠如または痕跡的であることがしばしばある。尺側頭と上腕頭が互いに独立していることがある。上腕筋間中隔および顆上突起から起始する筋束が第3の頭部を形成することがある。上腕頭の起始部に種子骨が見られることがある。上腕筋、長掌筋、浅指屈筋との結合が報告されている。