骨(Ossa, Knochen)は硬く丈夫で弾力のある器官であり、個々の骨が集まって骨格(Sceletum, Gerippe)を形成する(RK176(ヒトの骨格) )。新鮮な遺体では、骨は白色を呈するが、含まれる血液量に応じて黄色味や赤味を帯びることがある。骨の形状は極めて多様である。

骨は主に骨組織から構成されるが、一つの骨を形成するには他の多くの要素も必要である。隣接する骨との結合面は、多くの場合軟骨組織で覆われており、一部の骨では結合組織で覆われている。骨の残りの表面も露出しているわけではなく、骨膜(Periosteum, Beinhaut)で覆われている。肋骨のように比較的長い軟骨部が付着している場合、骨膜は軟骨膜(Perichondrium)となって軟骨表面に連続している。さらに、骨の構成要素として血管、リンパ管、神経、黄色および赤色骨髄がある。また、骨髄を包む薄い線維性の膜である骨内膜(Endosteum)も骨膜に相当する重要な要素である。